CPO(Cost Per Order)とは
自社の製品やサービスを、インターネット上で個人経営しているウェブサイトで販売する際、その販売しているサイトをECサイトと呼びます。電子商取引の略語ですが、ECサイト界隈でよく使われる言葉としてCPOというものがあります。この言葉の意味がわからない、という方も少なくありませんが、英語のCost Per Orderの略語です。要するに、1件の注文で対してかかった費用のことを指します。現在ではたくさんのビジネス用語が飛び交っており、CPOというビジネス用語に対して少し抵抗を抱く方もいますが、実はECサイトなどを経営していく上では避けては通れないビジネスの基礎になります。
CPOはしっかり理解しておくべき情報
なぜCPOをしっかり理解しておく必要があるのか、簡潔に言えばビジネスが成り立たなくなってしまうからです。CPOというのは、そもそも1件の注文にかかる費用のことを言うので、最終的にCPOを理解できるということは、その注文が赤字なのか黒字なのかという損益分岐を分析できることに直結しています。例えば、1,0000円の商品を売る際、インターネットサービスの利用や人件費などでかかった費用が2,0000円になってしまった場合、単純に1,0000円の損失が出ていることになるため、このCPOをいかに低い金額まで抑えるかが重要です。
また、この情報を理解して把握することのメリットとして、ビジネス構想が立てやすいという点も挙げられます。前述の例では1,0000円の損失が出ていますが、これが商品の値段とかかった費用が1,0000円で同額の場合、それ以上広告活動などのマーケティングや、さらなる商品開発へのコストをかけるだけで損失が出ている状況だとわかります。将来的な利益を見越した上で、そのような状況であっても次々に投資していく企業も少なくありませんが、現状どのような収支となっているのか、CPOを理解しておくことで簡潔に把握することが可能です。
CPAとCPOの違い
ECサイトでもよく見かけ、CPOと似ているビジネス用語でCPAというものがあります。言葉の途中までは意味も同じなので少しわかりづらいですが、CPAはCost Per Acquisitionの略語です。これは1件の新規顧客を獲得するためにかかる費用のことを指す言葉ですが、CPOとの違いとしては何のためにかかった費用なのかという点に注目するとわかりやすいのではないでしょうか。CPOの場合は1件の注文にかかった費用、つまりはより単純な利益の計算で、CPOは顧客獲得などある程度の成果にかかった費用なので、CPOに比べるとより長期的な利益の計算と考えておくと分別しやすいです。