PPC(Pay Per Click)とは
PPC(Pay Per Click)はインターネット広告の形態のひとつであり、ホームページやブログなどを訪れた人がクリックすることで報酬が発生するため、クリック課金型広告と呼ばれることもあります。一般的なバナー広告では表示された時点で報酬が発生しますが、一方のPPCの場合には広告が表示されてもクリックしなければ報酬は発生しないため、商品やサービスに興味を持つ人にフォーカスした訴求力の高い宣伝活動ができるのです。ちなみにPPCとよく似た用語に、CPC(Cost Per Click)という用語があります。どちらも広義におけるクリック課金型広告を意味する用語ですが、ITマーケティングにおいてはクリック課金型広告全般を意味する場合にはCPC、クリック課金型広告の一種であるリスティング広告やコンテンツ連動型広告などを意味する場合にはPPCと呼ばれることが多くなっています。
検索エンジンと連動して表示される広告が、リスティング広告です。GoogleやYahoo!などの検索エンジンを利用すると、検索結果のページの上部に【広告】と記載された項目が表示されますが、それらがリスティング広告になります。リスティング広告には対象を絞り込んだ広告活動ができることや、広告の即効性が高いといったメリットがあります。検索キーワードを選択することで希望するユーザー層に直接アクセスして、ユーザーに直接的に訴求することができるのです。近年では効率的な宣伝活動のために、自社ホームページやブログのSEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)に取り組む企業が増えているのですが、低コストで自社ホームページやブログの宣伝効果を高めることができる一方で、結果が出るまでに時間がかかることが多くなっています。そのような場合にはリスティング広告を併用することで、即効性のある宣伝活動が可能になります。リスティング広告とSEO対策の相乗効果により、自社ホームページやブログのウエブポジショニングを短期間で向上させることができるのです。
コンテンツ連動型広告はウエブページから特定のワードを抽出し、ワードにマッチする広告を選択して表示する、新しいタイプの広告手法です。ユーザーの好みを自動的に解析して、ユーザーの好みに最適化された広告を表示します。リスティング広告の効果は検索エンジンを利用する人に限られますが、コンテンツ連動型広告には検索エンジンの利用の有無を問わず、様々な人に訴求できるというメリットがあります。リスティング広告もコンテンツ連動型広告もクリック課金型広告となっているため、興味を持った人がクリックしなければ報酬が発生することはありません。低コストで効果的な広告活動が実現することも、広告を出稿する側に嬉しいメリットだといえるでしょう。