CPM(Cost Per Mille)とは
CPM(Cost Per Mille)とはインターネット広告の単価としてよく用いられているもので、インプレッション単価の一つです。広告の表示回数に応じた料金が決められているシステムのときに、1000回あたりの表示料金を示すのがCPMとなっていて、他にもCPT(Cost Per Thousand Impressions)といった表記をすることもあります。
ウェブ広告やSNS広告、動画広告などの様々な種類のインターネット広告がありますが、その料金算定のやり方として表示エリアの広さや表示時間に応じて月額単価を定めていることは以前は多くありました。ただ、ユーザーの属性や閲覧履歴などに合わせて最適化された広告を表示するシステムが広まっている影響で、同じ広告枠で多数の会社が登録した広告が表示されることが増えています。そのため、表示回数をベースにして料金設定をするケースが多くなっているのが現状です。
CPMの料金体系の特徴
インターネット広告の課金システムには色々なものがありますが、CPMで定められているとどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。月額料金で決まっているシステムや、クリック数によって単価が定められているCPCのシステムが他の課金システムとして代表的です。CPMの場合には表示回数によって決まるため、月額料金制の場合と同様にクリック数によって単価が変動しないのが特徴として挙げられます。広告を出して大きな効果が得られたときにはメリットが大きく、逆に誰もクリックしなかった場合にはCPCの方がコストを抑えられるでしょう。
一方、月額料金制のように表示されなかったとしても料金が発生することはありません。コアなユーザーしか対象としないような製品を開発していた場合には本当に購入する可能性がある属性のユーザーにだけ表示させられるので料金をかなり押さえられるでしょう。しかし、月額が固定されていないので毎月どのくらいの料金負担になるかを試算するのが難しいのはデメリットです。この点はクリック数で料金が決まる仕組みになっているCPCでも同じメリットとデメリットがあります。
このような特徴を考慮すると、ユーザーがクリックするかどうかはともかく、とにかく広告を目にして欲しいという場合にはCPMの料金体系が魅力的です。ブランディング広告が典型例で、見てもらえるだけで効果があったと考えることができるでしょう。表示回数がそのまま効果になると考えられるので、ブランディング広告を出すときには費用対効果が高いと期待できるのがCPMのインターネット広告です。