KPI(Key Performance Indicator)とは
KPIは「Key Performance Indicator」の頭文字で、日本語では「重要業績評価指標」を指します。似ている言葉のKGIは「重要目標達成指標」で、最終目標のことです。つまり、KPIはKGIの過程を計測するための中間指標になります。KPIはプロセスが適切に行われているかを計測するため、一定の期間を設定することが多いです。期間毎にパフォーマンスを評価し、状況によって改善策を考えます。
KPIを設定する方法とは?
ネットショップやWebマーケティングでKPIを設定する時には、サイトを運営する時の最終目標を決めます。単純に「売り上げを増やしたい」という目標では、何をしていいのか分からないため、具体的に「何%の売り上げを増やすか」を決められるといいでしょう。まずは、KGIとして「売上5%アップ」「ホームページの訪問者を5%増やす」などの具体的な目標を定めます。その後、適切なKPIを設定することで、目標に向けた具体的な対策も考えられるのです。ネットショップやWebマーケティングにおけるKPIは「訪問者数の増加」「顧客単価を高める」「CV率の改善」などがあります。
KPIの指標では、ホームページへの流入数を重要視します。サイトを見るきっかけになった検索エンジンやディスプレイ広告の割合を把握することが大切です。効果が高い方法は強化し、流入数が少ない方法の改善策も考えます。ネットショップやWebマーケティングでは売り上げを「訪問者数×CVR×顧客単価」で計算することが可能です。つまり、この3つをKPIとして設定し、最終目標に向けたプロセスの確認や指標の把握をするといいでしょう。
KPIを設定する時のポイントとは?
KPIの設定で大切なポイントは「定量的に計測可能」「達成見込みがある」「変化がある時には原因を明確にできる」です。KPIもKGIも数値で表す指標になるため、定量的に計測可能でないといけません。計測する時にはアクセスの解析ツールなどを用いるのが有効です。また、測定に時間や労力がかかってしまう方法は避けた方がいいでしょう。達成見込みがあるKPIにすることで、具体的に何をするかが分かり、しっかりとした対策ができます。現実的ではないKPIは、モチベーションの低下にもつながるので注意が必要です。
KPIは値が大幅に変化する時があります。その際、しっかりと原因を解明できないと意味がありません。悪化した時だけでなく、改善した時にも原因を明確にできるといいでしょう。また、複数の施策を同時に行うと、何が原因か分からない時があります。施策の効果はそれぞれ把握できるといいため、数日ごとに変化させるのも手段です。